松尾スズキ 芥川賞受賞逃す
第134回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が17日、
東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、
芥川賞は絲山(いとやま)秋子さん(39)の「沖で待つ」(文学界9月号)に、
直木賞は東野圭吾氏(47)の「容疑者Xの献身」(文芸春秋)に決まった。
絲山さんは4回目、東野氏は6回目の候補で、
人気、実績を兼ね備えた実力派の受賞となった。
芥川賞候補になっていた俳優で演出家・松尾スズキ(43)の
「クワイエットルームにようこそ」(文学界7月号)は受賞を逃した。会見で絲山さんは「芥川賞は足の裏に付いたご飯粒のようで気持ち悪かった。
今はのどの小骨が取れた感じ」とほっとした笑顔。
東野氏は「(最初のノミネートから)7年かかった。
落ちるたびに選考委員の悪口を言いながらやけ酒を飲んでいたけど
きょうは“直木賞はやっぱりすごい”とほめながら酒を飲みたい」と顔をほころばせた。「沖で待つ」は主人公の女性と同期入社の男性の友情を描く作品。
「容疑者…」は数学教師が愛する女性のために完全犯罪を仕組むミステリー。
贈呈式は2月17日、丸の内の東京会館で。賞金は各100万円。[スポニチ]
[報知:東野圭吾さん6度目で悲願の直木賞]
[文藝春秋:自著を語る/東野圭吾]
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