開催国史上最低1次Lで日本敗退

 バスケットボールの男子世界選手権第6日は24日、
広島県立総合体育館など4会場で1次リーグ最終戦を行い、
日本は屈辱の1次リーグ敗退で大会を終えた。
ニュージーランドパナマに勝った時点で決勝トーナメント進出の可能性が消え、
スペインにも55―104と大敗して1勝4敗のB組5位。
開催国史上最低の成績を受け、日本バスケットボール協会幹部は任期が切れる
ジェリコパブリセビッチ監督(55)をはじめ、チームの刷新を示唆した。
この日で1次リーグが終了し、
決勝トーナメント(26日から)に進む16チームが出そろった。


 奇跡は起きなかった。観客席からニュージーランドパナマ戦を見つめていた
パブリセビッチ監督の視線が、虚空をさまよう。
1次リーグ突破の可能性が消え、目標を失って臨んだ強豪スペイン戦。
日本の惨敗は必然だった。

 今大会で15回を数える世界選手権で、史上初めて開催国が8強に残れない汚点を残した。
03年にクロアチア人の指揮官を招へいし、有望な若手を鍛えて臨んだが、
大舞台では経験不足を露呈した。
試合後、日本バスケットボール協会の杉浦強化部長は「全部一から見直さないといけない。
選手も監督も。チャンスはあったんだから、頑張らないといけなかった」と
現代表を“解体”する可能性を示唆した。
近日中に強化委員会を開くが、パブリセビッチ監督の退任は確実。
後任選びにも着手しており、スーパーリーグ・アイシンの鈴木貴美一監督らの
名前が挙がっている。

 次の目標は08年北京五輪
来年8月には、五輪切符をかけた男子アジア選手権徳島市で開催される。
76年モントリオール大会以来となる五輪出場へ向け、早急に手を打たねばならない。
「リバウンドが弱いなら、日本国籍を取ったリバウンドの強い選手を入れないといけない」と
杉浦部長。NBA復帰を目指して代表入りを辞退している田臥勇太についても
「彼は(代表に)来ると思う。北京五輪の予選は出ろって言ったら、
“分かりました”と言ってたから」と期待をかけた。
新体制の初戦は12月のアジア大会(ドーハ)が有力。
日本バスケット界は苦い経験を糧に、次へ進み出さねばならない。
スポニチ
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