岸田今日子さん死去…新劇から「砂の女」「ムーミン」元祖マルチ女優 

女優・岸田今日子さんが17日午後3時33分、脳腫瘍(しゅよう)による呼吸不全のため、
都内の病院で亡くなっていたことが20日、分かった。76歳だった。
映画「砂の女」(64年、勅使河原宏監督)に主演。
舞台やアニメ「ムーミン」の声優としても活動するなど、多岐にわたる活躍をしていた。
元夫・仲谷昇さんは先月16日に亡くなったばかりだった。
年明けにも所属した演劇集団円による「お別れの会」を開く。喪主は長女・西条まゆさん。

 昭和を代表する女優がまたひとり姿を消した。岸田今日子
今年1月に脳腫瘍のため、入院。以後、一人娘と孫2人が必死の看病で
小康状態を保っていたが、17日午後3時33分、息を引き取った。
遺族の意思で、この日、近親者のみの密葬を済ませ、公表した。

 くしくも、54年に結婚し78年に離婚するまで連れ添った元夫・仲谷昇さんが
11月16日に亡くなったばかり。仲谷さんの訃報(ふほう)は娘から伝えられたが、
認識できたかどうか分からなかったという。
夫婦の縁は切れても、文学座、劇団雲、演劇集団円と最後までともに行動した
“同志”の後を追うように旅立った。
スポーツ報知