安藤、逆転で初の女王

浅田真も銀、日本1、2位

女子で優勝した安藤美姫のフリー=東京体育館                
 フィギュアスケートの世界選手権最終日は24日、東京体育館で女子フリーを行い、安藤美姫(19)=トヨタ自動車=がショートプログラム(SP)2位からの逆転で初優勝し、2004年の荒川静香以来、日本女子としては史上4人目の「世界チャンピオン」となり、昨年のトリノ五輪の荒川に続き、日本選手が世界の頂点を占めた。

 初出場の浅田真央(16)=愛知・中京大中京高=もSP5位から順位を上げて2位。日本の10代選手が「金」「銀」を獲得し、世界選手権、五輪を通じて日本のフィギュア史上初めて2人同時に表彰台に上がった。

 2004年の世界ジュニア選手権で優勝した安藤は4回転ジャンプにこそ挑まなかったが、ほぼミスのない演技。合計195・09点で優勝し、トリノ五輪15位の悔しさを晴らした。

 浅田真は、同選手権の女子では1990年の伊藤みどり以来となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、フリーでは1位の高得点。合計194・45点で安藤に続いた。

 SP1位だったグランプリ・ファイナル女王のキム・ヨナ(韓国)は3回転ジャンプで2度転倒して3位に終わった。中野友加里(21)=早大=は5位だった。
中日スポーツ