錦戸 亮さん(流星の絆)
胸張れるよう 頑張る
今作品の役柄は、自由奔放な3人きょうだいの次男。
しかも、悲しい過去を意識的に遠ざけているのか、かなり明るく描かれている。目に狂気を宿したDV男など、これまで様々な人物を演じてきたが、どれも役の色に見事に染まる。引き出しが多そうだが、本人にその意識はない。役作りで心がけていることも特にないという。
「セリフを覚えた段階では、まだどう演技に臨むか見えないタイプ」と自らを分析し、
「考えるより、少しでも多く共演者と芝居を合わせたい」と話す。「難しい所だらけで、演技が楽しいとはまだ言えない。
終わった時に胸を張れるように頑張るだけ」。
だが、求められたものを理解し、周りに合わせてドラマの世界を作り出す能力にたけているのだろう。
思慮深さや年相応の明るさなど、様々に変化する表情からも幅の広さがうかがえた。「親がいない分、きょうだいだけでつながっているのが、すごいすてきやなと。
サスペンスよりそこを見てほしい」。そう言い切る通り、兄や妹との雰囲気が自然でほほ笑ましかった。文・小林佑基
Q リフレッシュ方法は?(神奈川県、みえりゃんさん)
A めっちゃ寝ることです。休みの日は十何時間も平気で寝るんですよ。
Q 大変だった仕事は?(東京都、あすかさん)
A 「ラスト・フレンズ」で初めてDVの撮影をする時は、一日中長沢まさみちゃんを殴っていたので、きつかったです。今思えばやって良かった仕事でした。
Q プレッシャーを乗り越えるための習慣は?(千葉県、サッチンさん)
A プレッシャーが見えないふりをする時もありますし、虚勢をはる時もあります。
打ち勝つというのではなく、どっちにしてもやらないといけないので、誰に否定されてもいいから自分が納得いくように頑張ろうと思っています。
流星の絆(TBS系 金曜後10.00)
小学生の時に両親を殺された有明功一(二宮和也)、泰輔(錦戸亮)、静奈(戸田恵梨香)の3きょうだいが、時効間近の犯人を突き止めようとする。
3人は、静奈が資格商法に引っかかったことを機に、生き方を変える。
プロフィール
にしきど・りょう
1984年11月3日生まれ。大阪府出身。関ジャニ∞やNEWSのメンバーとして歌や舞台で活躍するかたわら、フジテレビ系ドラマ「ラスト・フレンズ」での屈折した演技など俳優としての評価も高い。(2008年11月4日 読売新聞)