スピードワゴンのビシバシ純情14
【10代に贈る言葉】
<自分らしく突っ張れ>
井:あれ、もう最終回?よく書いてきたな。このおれが中日新聞でコラム書くなんて。時代も変わったねぇ
小:もう、何を書いたか忘れちゃった。
井:「最近の若者は」って書いたことがあった。もう、おじさんになっちゃったのかな・・・。
小:十代が起こす事件があったりして騒いでいるけど、根っこにあるものは昔から一緒だと思う。
学校に行きたくない気持ちとか、逆に行きたいときの気持ちとか。
井:中学校のときに面白半分でナイフを持ってきてるやつもいた。尾崎豊やブルーハーツの歌にもあるよね。
ちょっと前は校内暴力ブームなんてあった。それが、今は「切れる十代」。
小:マスコミの取り上げ方が変わった。ちょっとしたことですぐにニュースにするでしょ。
それだけじゃないかな。
そういうこと(犯罪)をやる(十代の)気持ちが分かるとは言わないけど、
「そういうやつもいるよね」ってくらいの感覚はある。賛成じゃないよ。
井:「不良」のくくりがいろんな方向に向かっているように思う。おれたちのときはヤンキーしかなかったけど、
今は「切れる子」とか「サイパー系」とか。どんどん広がっている感じ。まっ、いろいろ言われているけど、
十代のみんなに何か『贈る言葉』でも。
小:「頑張れ」って言葉は嫌い。言っても言わなくても頑張るやつは頑張るし、頑張らないやつは頑張らないでしょ。
井:自分のことだけ考えていればいいと思う。自分が良くなりたいと思ったら周りにも気を配らないといけない。
結局、相手のことを考えることにつながるから。
小:「頑張る」って言葉は「かたくなに張る」って書く。かたくなに自分のまま突っ張る。
そういう意味の頑張るなら、おれも好き。「自分らしく」という意味なら。
小・井:おれたち、ずっとそうしてきたもんね。
(お笑いコンビ、最終回)中日新聞より