この人物のオモテとウラ 大泉洋

●ゴールデン枠でドラマ初主演

 今夏放送のフジテレビの単発ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で
主演する大泉洋(32)。ゴールデン枠のドラマ初主演だ。

 リリー・フランキー 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


「大泉は北海道を拠点に活躍するローカルタレントだけど、去年、全国区でブレークした。
バラエティーにもよく出ていますが、俳優としても
松嶋菜々子主演の人気ドラマ『救命病棟24時』や
年明けの連ドラ『小早川伸木の恋』にも出演しています」(雑誌記者)

救命病棟24時 第3シリーズ DVD-BOX
 柴門 ふみ 小早川伸木の恋 (1)

「東京タワー」は120万部のベストセラーになったリリー・フランキーの同名の小説が原作。
先日、急逝した演出家・久世光彦が手がける予定だった話題作である。

「大泉さんは都会的な洗練された雰囲気も素朴な味も両方演じることができるいい俳優です。
何でもいいからドラマに数多く出るのではなく、作品を厳選して出演すれば生き残れる。
私は大泉さんを俳優としてもバラエティータレントとしても高く評価しています」(コラムニストの清野徹氏)



●宮崎アニメにも出演

 大泉は北海道ではすでに“大スター”である。

 大学1年の時に同じ大学の仲間5人で演劇ユニット「TEAM NACS」を結成。
舞台が評判になり、現在の所属事務所にスカウトされた。

 大学2年の95年に深夜番組「モザイクな夜」(北海道テレビ)でデビュー。
96年にその後番組「水曜どうでしょう」で売れっ子になった。
番組DVDは第1〜4弾累計で38万枚のヒットを記録した。

「このDVDが『スタジオジブリ』のスタッフの間で話題になった。
それで5年前に大ヒット映画『千と千尋の神隠し』の声優の声がかかったのです。
大泉はカエルの声を担当しました」(芸能ライター)

 04年にはパーソナリティーを担当するラジオ番組「R」(エフエム北海道)の企画で、
CD「本日のスープ」をリリースした。
インディーズなのにオリコンチャートは初登場10位。
「うたばん」(TBS)、「ミュージックステーション」(テレビ朝日)に出演して話題になった。

大泉洋 with STARDUST REVUE,  本日のスープ



●父母が教師の教育一家

 73年4月、北海道江別市大麻で父・恒彦、母・正子の二男に生まれた。
7歳上の兄・潤の4人家族で育った。

「父は養護学校や盲学校など特殊学校の教師で母は中学の英語教師。
大泉本人も社会科の教員免許を持っている」(芸能ライター=前出)

 小5で札幌市に転居して市立真駒内南小、市立真駒内中を卒業。北海道札幌藻岩高校に進んだ。

「両親は子供を自由に育てました。大泉は塾にも行かず、テレビばかり見て育った。
お笑いスター誕生!!』が大好きでした」(雑誌記者=前出)

 2浪して私立北海学園大経済学部経済学科に入学し、
浪人中に偶然見た野田秀樹主宰の劇団「夢の遊眠社」のビデオに触発され、「演劇研究会」に入った。

 札幌で両親と同居している。
都内で仕事がある時はホテル住まいで、札幌と東京を行ったり来たりしている。[ゲンダイネット ]