アンダーグラフ新曲映画化、「セカチュー」行定勲監督メガホン

 映画「世界の中心で、愛をさけぶ」「北の零年」で知られる行定勲監督(37)が、
4人組ロックバンド、アンダーグラフの新曲
ユビサキから世界を」(6月21日発売)を映画化することになり23日、
撮影地の山形・城西町で会見が行われた。
歌詞からインスパイアを受けた行定監督が、
地方都市を舞台にした女子高生の物語に仕立てた、
オリジナル脚本による約1時間の作品。
劇場公開せず、全国主要都市でメンバーが参加しての試写会で披露される。

 「ユビサキから世界へ」は、世界を変えようとするとき、
まずは自分でできる小さなこと=「指先」から始めよう、
というメッセージを込めた曲。
映像化の依頼を受けた行定監督が詞の世界に共感し、快諾した。

アンダーグラフのメジャーデビュー曲で「セカチュー」の長澤まさみ(18)が
プロモーションビデオ(PV)出演した「ツバサ」(04年)を聴き、
高く評価していた。

 一晩で書いたという久々のオリジナル脚本。
地方都市を舞台に、アンダーグラフのファン層と同じ女子高生を主人公に、
退屈な毎日に絶望した仲良し4人組が、突発的に集団自殺を思いつくというストーリー。

キャストはすべてオーディション。
「何もないところから作り上げる。映画は本来こうあるべき」と話した。

 作詞、作曲したボーカルの真戸原直人(28)は、
もともと行定作品のファン。
監督と話し合いを重ねる過程で
「監督のイメージがどんどんふくらんでいく作業を目の当たりにして感動した」と
全幅の信頼を寄せる。

 生徒役で出演し“役者デビュー”も果たした4人。
劇場公開はないが、
初夏をめどに全国主要都市を回る“試写会ツアー”をスタート予定。
その後、DVDが発売される。スポーツ報知