巨人より渡鬼! TBS「放送延長だと抗議殺到」

 “渡鬼わたおに)”に負けてテレビから消えたことが、巨人戦中継の危機的状況を象徴している。


 27日の横浜戦に敗れた巨人。
8回には仁志の放った浅い中飛を横浜・小池が好捕したプレーを巡り、原監督らが猛抗議。
仁志自身も「走っているおれから、(バウンドするのが)はっきり見えた」と納得がいかない。
アウトか、ヒットか−ファンもテレビの前で独自の“判定”を
下してみたかったところだろうが、残念。この試合、地上波中継がなかった。

 今回の横浜3連戦はいずれもTBS系が放映権を持つ。
が、地上波中継するのは28日の第2戦だけ。第1、第3戦はBSのみという異例の事態。

 同局関係者は、「第1戦(火曜)のゴールデンタイムには、
視聴率15%以上が期待できる『ぴったんこカンカン』(午後6時55分から)などがあり、
場合によっては巨人戦の3倍の視聴率を稼ぐ。
第3戦(木曜)もレギュラー番組が好調なうえ、
もしナイター中継を延長して午後9時からの超人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』がずれ込むと、
抗議がすごいんです」と舞台裏を明かす。

 一方、ある民放ディレクターは「巨人戦中継が12〜13%を稼いでいるうちは、
まだわれわれも局側を『新番組を立ち上げて、
確実にこれだけ稼げる保証がありますか!?』と説得できた。
が、1ケタとなると、それも無理。このままでは、いよいよ来季、
巨人戦から完全撤退する局が現れるのではないか」と指摘する。
6月(第4週まで)の巨人戦ナイター中継の平均視聴率が
史上ワーストペースの9.4%に落ち込んでおり、衝撃が広がっているのだ。

 「勝てば上がる」という楽観論もあった巨人戦視聴率だが、
この低迷ぶりでは元も子もない。
ちなみに、“渡鬼”は巨人・渡辺球団会長お気に入りの番組としても知られる。
巨人戦の中継延長で渡鬼の放送開始がずれ込んだら、やっぱり怒るのかな!?
ZAKZAK