早実、悲願の初優勝 駒大苫小牧3連覇成らず

第88回全国高校野球選手権大会の37年ぶりとなる決勝再試合は21日、
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われ、
早稲田実西東京)が4−3で駒大苫小牧南北海道)を降し初優勝を飾った。
駒大苫小牧は、戦前の中京商(現・中京大中京)以来73年ぶり2校目の3連覇を目指したが果たせなかった。


駒大苫小牧はエース田中ではなく、3試合連続で、2年生の菊地を先発のマウンドに送った。
早稲田実は4日連投となるエース斎藤が先発した。
 早稲田実・斎藤は一回表、速球、変化球を低めに集め、駒大苫小牧の三谷を遊ゴロ、
三木を左飛、中沢を空振り三振に仕留め、上々の滑り出しを見せた。
 その裏、早稲田実は小柳の二塁内野安打などで、2死一、三塁とし、船橋が中前適時打で1点を先制。
駒大苫小牧はここでエース田中を投入、最少失点に抑えた。
 早稲田実は二回、四球の内藤が白川の送りバントで二進。
2死後、川西が田中の速球を流し、痛烈な左翼線二塁打。1点を加えた。
 駒大苫小牧は四回2死から、中沢がチーム初ヒット。しかし、続く本間篤が倒れ、無得点。
 駒大苫小牧は五回、岡川、山口の安打で2死一、二塁としたが、
小林は斎藤の鋭いスライダーに三振を喫した。
 斎藤は五回まで被安打3で7奪三振駒大苫小牧・田中もスライダーがさえて
三、四、五回は無失点に抑えた。
 駒大苫小牧は六回に反撃した。先頭の三谷が、斎藤の低めスライダーを振り抜き、左中間本塁打
1点を返した。
 早稲田実も六回、2死から内藤が四球を選び、白川が左翼フェンス直撃の二塁打を放って、
再び2点差とした。
 早稲田実は七回、死球の川西を小柳がバントで送って、2死後、後藤が左前適時打。点差を3とした。
 駒大苫小牧は九回、三木が左前打で出塁。続く中沢が中越えに2点本塁打を放ち、1点差。
しかし斎藤が踏ん張って早稲田実が逃げ切り、夏の初優勝を果たした。
駒大苫小牧はあと一歩で夏3連覇を逃した毎日新聞