ミクシィ9・14上場…期待と落とし穴

初日株価は“天井”確実


 マーケットが大きな関心を寄せるインターネット関連会社「ミクシィ
(東京都渋谷区、笠原健治社長=写真)が9月14日、
いよいよ東証マザーズに上場する。
ネット株では最後の大型案件ということで期待も高く、
「上場初日の株価は天井(上がりまくること)になりそうだ」
(ネット証券幹部)という。久々にホットな銘柄の登場だが、
「熱くなりすぎるとヤケドをする」(外資系証券幹部)と警鐘を鳴らす向きもある。

 【ミクシィって?】

 ミクシィは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と呼ばれる
インターネットサービスで、500万人という日本最大のユーザーを持つ。
SNSとは、参加者がネット上で友人を紹介し合い、
友達の輪を広げる“場”のこと。

 笠原社長は東大経済学部在学中の平成9年、
ネット上に求人情報サイト「Find job!」を立ち上げ、
ネット起業家としての第一歩を踏み出した。
11年6月にサイト運営会社のイー・マーキュリーを設立し、
16年にSNS「ミクシィ」を開設。
これで一躍有名になり、今年、社名をミクシィに変更した。

 笠原氏について関係者は「30歳と若い経営者だが、
GMOインターネット熊谷正寿社長らネット業界の人脈は豊富」と明かす。

 東大在学中にサイトを立ち上げた起業家という点ではホリエモンと似ているが、
経営姿勢は異なるようで、
笠原氏は「企業買収をして売り上げを増やすだけではあまり意味がない。
お金じゃない価値がそこにあるべき」と語っている。ZAKZAK