嵐メンバー花火大量点火で“煙騒ぎ”

 静岡県熱海市の熱海港海釣公園で8日夜、
人気グループ「嵐」のメンバーが出演する日本テレビのバラエティー番組の撮影中に
消防車が出動する騒ぎが起きた。
大量のヘビ花火を使った演出で、着火後に煙がもうもうと発生、119番通報されたもの。
火も上がっていたというが、被害やケガ人はなし。
番組側は消防本部への届け出を行っていなかったという。

 “煙騒ぎ”があったのは海釣公園の駐車場。
午後8時ごろ、大量の煙が発生したことから熱海市消防本部に通報が入った。

 現場では日本テレビで26日放送予定の特番「嵐の知的好奇心SP」(仮題)を撮影中。
「嵐」櫻井翔(24)と二宮和也(23)らがヘビ花火やねずみ花火、
線香花火などを使用して撮影を行っていた。花火の専門家が立ち会っていたという。

 煙は大量のヘビ花火を使用したために発生。
2センチほどの黒い円形の花火で、点火するとヘビのようにうねりながら上方向に膨張し、
大量の煙を発生させる。目撃者がスタッフに聞いたところでは、1万個を使用したという。

 付近は国内有数の温泉街。
パトカーや消防車2台が駆けつけ、ホテルの客らが見物に集まるなど騒然となった。

 海釣公園に夜釣りに来ていた八王子市の男性(32)は
「突然、ものすごい煙が立ちこめて、何も見えなくなった。
火も出ていたから車が燃えているのかと思った」と驚いた様子で話した。

 熱海署によると、駐車場には撮影隊の車以外には、
釣り客らの車数台が止めてあったという。車や建物に火が燃え移ることはなく、
ケガ人もいなかった。

 市消防本部によると、同公園を管理する熱海市には番組側から
「玩具の花火を使って撮影する」と連絡があったが、消防本部には連絡がなかった。
消防本部では「今回のように、火災と間違うほど煙が出るようなケースでは市だけでなく、
消防への届け出が絶対に必要」と話している。

 番組は予定通り放送されるとみられる。 スポニチ