“負け犬ＯＬコンビ”がＭ−１決勝へ

　若手漫才Ｎｏ・１決定戦「Ｍ―１グランプリ２００６」（テレビ朝日、２４日後６・３０）の
決勝進出者８組が１１日、都内で発表された。
会社員の小田ひとみさん（４１）、彼方さとみさん（３６）の素人コンビ「変ホ長調」が、
６回目となる同大会で初めてアマチュアとして決勝進出。
スローテンポの関西弁で自虐ネタを繰り出す“負け犬漫才”で、旋風を巻き起こしそうだ。
　サプライズだった。
「麒麟」「チュートリアル」など常連組に続いて会見場に呼び込まれた「変ホ長調」。
髪の毛はボサボサで普通のおばちゃんにしか見えない２人。
取材陣は「誰？」と顔を見合わせた。
　３９２２組から勝ち上がった、“負け犬”コンビ。
司会・島田紳助（５０）の「プロにならへんの？そのまま生きててもええことないで」という
“毒舌攻撃”に「プロになったらそんなひどいこと言われるんですよね〜」と思案顔。
「でもお金もらえるで」と誘われると「金額によるな〜」と笑いを誘った。
　優勝賞金１０００万円の使い道は「結婚資金。結婚が最終願望なんです」。
本番では「緊張するし、さっさとやって帰りたい」とするなど、
Ｍ―１優勝より結婚の方がはるかに大きな目標のよう。
この気負いのなさが本番でハマれば“勝ち組”に入る可能性もありそうだ。
　２人は元同僚。
小田さんがピン芸人の「Ｒ―１グランプリ２００５」に出場して準決勝に残ったことから、
お笑い好きの彼方さんが「Ｍ―１もやってみいひん」と声をかけて結成。
コンビ名は「２人とも音楽が好きやから」。昨年は準決勝まで進出した。
　彼方さんが東京、小田さんが大阪と離れて暮らしているため、
ネタはメールでやりとりして作っている。
　吉本興業は「本人たちが希望するなら大歓迎」と大会後の受け入れを視野に入れるが、
今のところ２人はプロになる気はなく「めちゃくちゃ緊張するのに、
こんなことなんでタダでやるんやろ〜」とボヤいている。スポニチ