稲垣、ダメダメ男 「初心に帰れる」1年ぶり舞台 

SMAP稲垣吾郎(33)が約1年ぶりに舞台に主演することが16日、分かった。5月12日〜6月12日に東京・渋谷のパルコ劇場で上演される「魔法の万年筆」(脚本・演出、鈴木聡)で仕事、女性にもだらしない“ダメ作家”を演じる。「お客さんが目の前にいるのは何ものにも代え難い喜び。(舞台は)自分の性格に合ってる」と早くも自信をのぞかせる。

 SMAPの中でも、特に二枚目のイメージを持ってきた稲垣が、女性にも仕事にもだらしないダメ小説家を演じる。

 「魔法の万年筆」は人気演出家の鈴木聡氏のオリジナル脚本で、1920年代の米ニューヨークが舞台。稲垣演じる小説家パーカーが“魔法の万年筆”を手に入れ、人気絶頂になるが、その万年筆をなくし栄光の座から転落。「魔法」の真の意味に気づくまでをコメディータッチで描く。

 パーカーは金のために婚約した女性を裏切り、わがまま放題の毎日を送るが、憎めない性格の設定。珍しい三枚目だが「舞台では(やりたいと)僕の奥底に眠るような役がくる」と逆にご機嫌。

 野心ゆえの裏切りも「理解できます。世の中きれいごとばかりじゃない」と分析する余裕だ。稲垣は実は左利き。万年筆を持ったことがないが「右手で書くか左手かはこれから相談します」。

 舞台は昨年6月の「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」以来約1年ぶり。「後悔することが多いので、翌日にやり直せる舞台は自分に合ってる。白紙の状態からコツコツやっていく作業は好き」と話す。

 けいこは来月から約1か月。世界水泳(豪メルボルン、17日開幕)の「マーメイド・プリンス」を務めるため、17日にも豪に向かう多忙な毎日だが「1年に1度は舞台に出演したい」と舞台への強い意欲を見せている。共演は西牟田恵、久世星佳河原雅彦ら。大阪公演は6月15〜18日にシアター・ドラマシティで。
スポーツ報知