「クロサギ」で存在感を見せる山崎努

 山崎努(69)が健在ぶりを見せつけている。

 現在、山崎はドラマ「クロサギ」(TBS)に出演中。
物語はかつて詐欺に遭って家族を失った青年(山下智久)が、
庶民からカネを騙し取る詐欺師をさらに騙す詐欺師“クロサギ”になって、
復讐していくというもの。
平均視聴率は17%前後と好調で、
今クールのドラマでトップクラスの数字をマークしている。

 山崎はその“クロサギ”に情報を売る謎のフィクサーを演じていて、
存在感はピカイチだ。

「主演の山下とヒロインの堀北真希は演技がまだまだ軽い。
過去にキズを持つ詐欺師が主人公のドラマなだけに、
どうしても浮いてしまう。
そんなドラマを引き締めているのは間違いなく山崎です。
山崎は短いセリフでも重みを感じさせるし、
ムスッとした表情で、どこか意味ありげな“怪しさ”を表現している。
その演技力は際立っています。
山下のライバル詐欺師役の加藤浩次や刑事役の哀川翔と交わす会話の
応酬はお見事の一言です」(ドラマウオッチャー)

 山崎はこれまで映画「お葬式」や「マルサの女」といった
伊丹十三監督作品をはじめ、「GO」模倣犯
世界の中心で、愛をさけぶ」といった数々のヒット作に出演。
演技派の役者としての評価はすでに定着している。

 連続ドラマに出演するのは00年の「つぐみへ……」(テレビ朝日)以来だが、
久々のドラマでも改めてその実力を見せつけた。
視聴率低迷に悩むTBSにとっての“隠れた救世主”だろう。
インフォシーク