解散なしよ!欽ちゃん球団存続を宣言、夢列車の再出発

「オレやるよ」−。元極楽とんぼ山本圭一(38)の不祥事を受けて、
19日に社会人野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ(GG)」の解散を表明した
萩本欽一監督(65)が22日、解散を撤回し、チーム存続を宣言した。
この日、新潟・魚沼市内で、セガサミーと試合を行った欽ちゃんは、
「夢列車の再出発かな。きれいに清掃して皆さんを夢見る場所へ連れて行きます」と涙、涙。
さらに、山本にも「背番号をとったユニホームを着て練習に遊びに来い!」と
温かい手をさしのべた。



「オレやるよ! 誰が何と言おうと、復活です!」


チームが大きく揺れる中で、存続を望むファンの署名活動が欽ちゃんの心を動かした。

各地で行われている署名運動は過熱の一途。
この日までに東京・中央区の球団事務所には約1万5000人から
存続を願うメールやファクスが殺到。
「GG」の本拠地である茨城・稲敷市では約4000人、
球団のキャンプ地である宮崎・日向市からは約4800人の署名が寄せられ、
日向市長からも応援メッセージが届けられた。

その状況を知った欽ちゃんは、何度も涙をぬぐいながら、
「みんなが署名運動をしてくれていると聞いて、涙が止まらなかった。
今大事なことは応援してくれる人にユニホーム着てありがとうすることだと思って」と
解散撤回を説明。「魚沼から再出発物語です。
ずるい4日間だったけどみんなユニホームありがとう」といって号泣した。

除名処分にした山本にも、「背番号をとったユニホームを着て練習に遊びに来い!
 お客さんのいない夜に普通の山本でおいでよ」と優しいメッセージを送った。

この日欽ちゃんは、解散を宣言したときと同じベージュのスーツ姿で
午後1時に約4000人のファンが待つグラウンドに登場。
スタンドのファンから、「欽ちゃんやめないで」との熱い声援に
「みんなが変じゃなくてオレが変だったのかな? 
みんなの笑顔をみてるとできると思ってきた。オレやるよ!」と涙声で球団存続を宣言した。

ただ、「ばかなゴールデンゴールズと欽ちゃんにけじめをつけたい」と親善試合の前に、
セガサミーと九回1イニングだけを行う、欽ちゃん流ゴールデンゴールズ
“解散試合”を開催(0−0で引き分け)。
これを最後に、「新ゴールデンゴールズ」として新たに生まれ変わった。

あまりのうれしさに試合中も落ち着かない欽ちゃんは、得意の“欽ちゃん走り”を
披露しながら「万歳! ありがとう」とグラウンドを駆け回り、
肝心のサインを出し忘れる場面も。「新GG」としての初戦は
九回に一打逆転のチャンスがありながら、2−3で惜敗。
それでも欽ちゃんは「みんな涙で目がかすんでいつもより三振が多かった。
これからも楽しい野球を目指します。
これからは何があっても死ぬまでやるぞ」と声を弾ませていた。サンスポ

萩本 欽一人生にはチャンスが三度ある―成功する人の演出力