キムタク「日本アカデミー賞」辞退
今年で30回目を迎える日本最大の映画賞「日本アカデミー賞」の
全16部門の優秀賞が19日、都内のホテルで発表され、
SMAP・木村拓哉(34)が辞退した。
女優の吉永小百合(61)らが司会を務めた会見の席上で発表された。
“賞レース辞退”というジャニーズ事務所の意向を受けてのもので、
受賞辞退は30年間の歴史で初めて。
「武士の一分」のセリフを借りれば
『事務所(武士)の一分としか申し上げられましね』ということだろうか。
山田洋次監督の「武士の一分」に主演したキムタクが、優秀男優賞の受賞を辞退した。
初の時代劇で、配給の松竹の興行記録を塗り替える勢いで大ヒット中の話題作。
盲目の下級武士を演じたキムタクの演技力にも高い評価が集まっていた。優秀主演男優賞は毎年5人を選定。
来年2月16日の授賞式で最優秀男優賞1人が発表される運びだ。
同事務局では作品担当者を通じて、先週、受賞を伝えたが、
ジャニーズ事務所は「優秀賞のほかの皆さんと最優秀賞を競わせたくない」と辞退。
交渉期限ぎりぎりの今週18日まで交渉が続けられたが、翻意には至らなかったという。賞の“華”を失った形の事務局長、富山省吾氏(東宝映画社長)は
「過去にスケジュールの都合で辞退というケースはあったが、
こういう明確な理由での辞退は史上初」とコメント。
ジャニーズは「日本レコード大賞」も91年から撤退しており、
いわゆる“賞レース”は辞退の姿勢を貫いている。
日本アカデミー賞については「映画は監督のものであり、受賞はおこがましい。
高額な入場料(料理付き4万円)にも疑問はある」と辞退理由を補足説明した。その一方、米アカデミー賞では同事務所の二宮和也が
「硫黄島からの手紙」で助演男優賞にノミネートされる可能性もあるが、
関係者は「ノミネートされてみなければ分かりません」と言葉を濁していた。
デイリースポーツ
木村の所属するジャニーズ事務所は
「木村に限らず、ウチはレコード大賞や各音楽祭など賞レースというものを
十数年前からやっていません。
映画も同じで、(辞退は)いまに始まったことではないのです。
それに映画はあくまで監督のものでおこがましいです」と困惑気味。
その一方で「ホテルで一般の人から入場料を取っての発表会というのも
ウチに合わない」とした。受賞式当日の入場料はディナー付きで4万円。
サンスポ